①緊急避妊薬、②低用量ピル、③IUD(子宮内避妊器具の挿入、抜去)について対応いたします。
①モーニングアフターピル(緊急避妊薬)
避妊に失敗した場合に緊急に内服するピルです。
<治療・処方までの流れ>
当院は予約制ではありませんので、
ご来院・問診→アフターピルの説明・処方の流れで治療を提供します。
ご来院・問診
まずは受付までお越しください。問診票(最終月経や性行為のあった日時など)を記入いただきます。
アフターピルの説明・処方
診察してから処方の可否を判断いたしますが、
避妊をおこなわないことを前提にした妊娠予防目的のための
緊急避妊ピルの処方はいたしません。
避妊に失敗して72時間以内の内服を推奨されますが早ければ早いほど効果的です。
一度に1回服用するだけで効果がありますが、
緊急避妊薬は定期的な避妊方法として使用するものではなく、
あくまで緊急時の対策として使用されるべきです。
下記の2種類の違いについては診察室でご説明をいたします。
薬剤A 初診料2000円税+薬剤18000円税
薬剤B 初診料2000円税+薬剤4000円税
※副作用
緊急避妊ピル(アフターピル)の副作用は、通常の経口避妊薬とは異なる特徴があります。高用量のホルモンを短期間で摂取するため、副作用が強く現れる可能性があります。主な副作用は以下の通りです:
* 吐き気・嘔吐: 最も一般的な副作用で、服用後数時間以内に現れることがあります。
* めまい: 一時的なめまいや立ちくらみを感じることがあります。
* 疲労感: 強い疲労感や倦怠感を感じる可能性があります。
* 頭痛: 軽度から中程度の頭痛が生じることがあります。
* 下腹部痛: 服用後に腹痛や腹部不快感を感じることがあります。
* 乳房の張り: 乳房に違和感や痛みを感じる可能性があります。
* 不正出血: 予期せぬ出血や次の月経までの間に点状出血が起こることがあります。
* 月経周期の乱れ: 次の月経が予定より早まったり遅れたりすることがあります。
* 気分の変動: 短期間のホルモン変動により、気分の浮き沈みを感じることがあります。
* 下痢: まれに下痢症状が現れることがあります。
* アレルギー反応: 非常にまれですが、発疹や呼吸困難などのアレルギー症状が現れる可能性があります。
重要な注意点:
* これらの副作用の多くは一時的で、数日以内に改善します。
* 重度の副作用や持続する症状がある場合は、医師に相談する必要があります。
* 緊急避妊ピルは通常の避妊法の代替ではなく、緊急時のみに使用すべきです。頻繁な使用は月経周期に大きな影響を与える可能性があります。
* 緊急避妊ピルは100%の避妊効果を保証するものではありません。
緊急避妊ピルの使用を検討する際は、必ず医療専門家に相談し、個人の健康状態や状況に応じた適切なアドバイスを受けることが重要です。
②低用量ピル
継続的に避妊するためのピルです。
<主な対象者>
20歳以上のかた。
コンドームをつけても、万が一の妊娠を避けたい。
コンドームのゴムアレルギーのあるかた。
その他。
※下記のかたは低用量ピルの対象者にはなりません。あらかじめご了承ください。
〇40歳以上
〇肥満 体重kg÷(身長m)×(身長m)が『30』を超えるかた
例)身長160cm
体重80kg のかたは計算すると『31』
〇タバコを吸っているかた
〇高血圧を指摘されたかた
〇糖尿病のかた
〇お産して1か月以内のかた
〇授乳中のかた
〇手術をして1か月以内のかた
〇心臓病のかた
〇肝臓や胆嚢が悪いかた
〇腎臓病のかた
〇高脂血症、コレステロールが高いかた
〇片頭痛もちのかた
〇乳がんのかた、家族歴に乳がんのあるかた
〇家族歴に血栓症(血管がつまる病気)のあるかた
〇抗リン脂質抗体症候群(流産を繰り返すかた)
〇子宮筋腫のかた
〇子宮頸がんのかた、疑いのあるかた
〇その他(ポルフィリン症、テタニー、てんかん、潰瘍性大腸炎、クローン病)
〇医師が処方をできないと判断したかた
<注意点>
低用量ピルは避妊の目的に内服する唯一のピルです。
性病などの感染症(エイズ・B型肝炎・C型肝炎・梅毒・性器ヘルペス・尖圭コンジローマ・クラミジア・
淋菌など)は防ぐことはできません。
あらかじめご理解のほど宜しくお願いいたします。
<治療・処方までの流れ>
当院は予約制ではありませんので、
ご来院・問診→基本検査(※初診の方のみ)・ピル処方の流れで治療を提供します。
ご来院・問診
まずは受付までお越しください。問診票(最終月経や性行為のあった日時など)を記入いただきます。
基本検査・ピルの処方
低用量ピルに関しては、初めて内服するかた・以前内服していて再開するかたは当院で基本検査を実施して
検査結果が問題ない事を確認してからの処方になります。
したがって初診時に処方することはありません。
ただし、他医院で処方されて現在内服中のかたは初回時に処方(最大3か月分)をいたします。
次回は1か月分を処方いたします。
処方する日は月経2日目から4日目の間に処方いたします。
月経がきていない状況で前もって処方することはいたしません。あらかじめご了承ください。
処方は初回のかたは、副作用の有無を確認するため1か月分だけの処方になります。
特に副作用などの問題がなければ、次回から最大3か月分を処方いたします。
それ以上の処方は当院ではいたしません。
低用量ピルの処方は、診察室に入って医師の診察を受けてから処方をするかどうかを判断致します。
医師と会わずに受付けで処方 箋だけ、あるいはお薬だけお渡しすることはいたしません。あらかじめご了承ください。
<基本検査>
採血(貧血の検査、肝機能・腎機能の検査)半年ごとに実施いたします。
経膣超音波(子宮や卵巣の状態を診ます)半年ごとに実施いたします。
子宮頸がん検査(1回/年)は市のがん検診、または会社の検診でも構いません。
乳がん検査 ホルモン剤開始前・後に各自、検査をお受けください。
ご相談いただければ乳腺の専門クリニックをご紹介いたします。
血圧・体重は、処方のときに毎回、院内で測定をいたします。
待合室に自動血圧計および自動体重測定器がありますので
来院したら先に測定をお願いいたします。
結果用紙は自動で印刷されて出てきます。直接院長まで渡してください。
<内服の開始日について>
月経中から内服をスタートします。月経中に再診して処方いたします。
月経がきていない時期に処方はいたしません。
低用量ピルを当院で継続的に処方希望のかたは下記の『お願い』を印刷して外来でお渡ししております。
↓
【お願い】
低用量ピルは市販薬(風邪薬や頭痛薬など)とは違って医師の管理のもとで処方するお薬です。検査もせずに薬ダケもらって漫然と服用を継続するお薬ではありません。このため当クリニックでは半年ごとに診察・検査をお願いしております。診察の内容は次のとおりになります。なお、検査結果は1週間後以降に再診していただきます。また、服用開始からお薬の効果がでるまで個人差があります。服用を中止すると効果はなくなります。あらかじめご理解ください。
〇問診・・・ お薬を内服してからの体調の変化などをお聞きします。
〇経膣超音波検査・・・卵巣や子宮の状態の評価をいたします
※月経の期間以外でおこしください。
〇採血・・・ 肝機能や腎機能、貧血などの検査です。
〇子宮がん検診・・・ これは年1回の検診になります。
〇乳がん検診・・・ホルモン剤開始前・後に各自、検査をお受けください。
ご相談いただければ乳腺の専門クリニックをご紹介いたします。
会社の検診や人間ドック、他クリニックや病院で検査をおこなっているかたは検査結果をお持ちください。
低用量ピルを処方する際に血圧、脈拍、体重測定を毎回、おこないます。
当院では4か月分以上の処方はいたしません。
お薬だけのかたでも、毎回、医師の診察を受けてから処方をするかどうか判断しております。
自費薬剤の料金に詳細関しては、受付カウンターおよび待合室カウンター、診察室においてあります『ご案内』(黄色いファイル)でご確認をお願い致します。ご不明な点はスタッフにお尋ねください。
例)低用量ピル 初回は初診料2000円税、再診料はかかりません。
薬剤代 3000円税
ジェネリック医薬品のピルを内服されていたかたは、当院では以下のとおりの薬剤名になります。
あらかじめご了承ください。
◎ファボアール➡マーベロン28(当院で採用、自費処方)
◎ラベルフィーユ➡トリキュラー28(当院で採用、自費処方)
※副作用
低用量ピルの主な副作用には以下のようなものがあります。
* 吐き気
* 頭痛
* 不正出血(突然の出血や点状出血)
* 乳房の張りや痛み
* 体重増加
* 気分の変動
* 性欲の低下
これらの副作用の多くは、服用開始から3ヶ月以内に軽減または消失することが多いです。ただし、以下のような重大な副作用にも注意が必要です:
* 血栓症のリスク増加
* 高血圧
* 肝機能障害
低用量ピルの使用を検討する際は、必ず医師と相談し、個人の健康状態や家族の病歴を考慮して、メリットとリスクを慎重に評価することが重要です。
③子宮内避妊用具
名称: FD-1(エフディーワン)
子宮内に装着することによって受精卵が子宮内に着床することを防いで避妊効果が得られる医療用具です。
子宮内に魚の骨のような形をしたものを挿入します。
診察をご希望されるかたはまず、月経以外の日に来院をしていただき、下記の検査をおこないます。
〇経膣超音波
内診台にあがっていただき卵巣や子宮の異常がないかどうかを診ます。
〇おりもの検査
膣内の細菌の検査、性病(クラミジア・淋菌)の検査をおこないます。
〇子宮がん検査
子宮頸がん検査、子宮体がん検査をおこないます。
〇採血
子宮内に炎症や子宮出血しやすい傾向があるかどうかを調べます。
挿入する時期
月経開始~7日目の間に挿入します。
妊娠の疑いのあるかたは挿入しません。
※お産をしたばかりのかたは、お産して6週間過ぎてから挿入します。
使用できる期間
2年間
メリット
コンドームの装着がいらなくなります。
低用量ピルのように毎日、薬を飲むことがなくなります。
避妊率
避妊率96%←絶対妊娠しないことではありません。
100人の女性が1年間使用して3~5人が妊娠します。
他への影響
人間ドックなどで実施されるCT検査、MRI検査に影響はありません。
常用薬(いつも飲んでいる薬)や授乳も影響はありません。
対象者
お産の経験のあるかた(経産婦)
挿入できない人
挿入のときに痛みが強いなど異常を感じたかた
骨盤内(膣、子宮、卵巣、卵管)に感染のあるかた
過去3か月以内に流産されたかた
子宮外妊娠(異所性妊娠)をした既往歴のあるかた
性病にかかっているかた
重篤な持病のあるかた
注意点
避妊効果は100%ではありません。
性病などの感染症(エイズ・クラミジア・淋病・性器ヘルペス・尖圭コンジローマ・梅毒・B型肝炎・C型肝炎)
などの予防はできません。
挿入してからの注意点
挿入したあと、数日間は少量の出血・不快感・軽い下腹痛を感じる場合がありますが、徐々におさまってきます。
ただし、下腹痛、多量出血、月経がない、何かいつもと違う感じなどあれば診療時間内にお電話ください。
電話(代表)047-322-7755
挿入してからは定期健診が必要になります。
挿入して初めての月経のあと
挿入して3か月後
挿入して6か月後
挿入して1年後
挿入して1年半後
挿入して2年後(この時交換になります)
費用(自由診療になります)
挿入する時、35000円税 初診料2000円税(または再診料1000円税)
抜去だけ、15000円税 再診料1000円税
挿入したときに、上記の内容のかかれたパンフレット(小冊子)をお渡ししますので
なくさないようにして2年間は保管してください。