はじめに
妊娠をしても、流産や死産をくりかえしてしまうことを不育症といいます。
約15%の方は流産しますが、35~39歳で20%、40歳~44歳で40%の方が流産するといわれています。
原因
子宮奇形、夫婦染色体異常、抗リン脂質抗体症候群、ホルモンの異常、原因不明など
検査内容
自費でおこなうものも含まれるため、必要なものから相談して順次検査をすすめてゆきます。
最近、他のクリニックでおこなった検査はお持ちください。不要であればその検査は省略します。
採血の検査は、連携をしている検査専門センターからオンラインで当クリニックの電子カルテに直接データが送られてきますので円滑に検査結果を評価・検討することが可能です。
1経膣超音波
通常の婦人科診察でおこなう検査です。子宮の形や子宮内膜ポリープ、子宮筋腫、卵巣嚢腫などを診ます。必要に応じて子宮卵管造影検査やMRI検査を追加いたします。
2採血でおこなう検査項目
ご夫婦の染色体検査、抗リン脂質抗体(抗CLβ₂GP1複合体抗体IgG、抗CLIgG抗体、抗CLIgM抗体、ループスアンチコアグラント、抗PEIgM抗体)、凝固因子検査、甲状腺ホルモン検査、血糖値などの糖尿病の検査、自己抗体検査
3一般検査
血算生化学検査(貧血や肝機能など)、クラミジア抗原、膣分泌物細菌培養検査、子宮がん検査は異常が見つかれば治療の対象になります。最近、実施したようであれば検査結果をお持ちください。検査の結果で判断をいたします。
治療
低用量アスピリン・未分画ヘパリン併用療法などがあります。
検査の結果により治療内容を随時ご説明をいたします。