性感染症

Venereal disease

「なかなか相談しにくい」かもしれませんが、分からないことはお聞きください。

性器カンジダ症

真菌の中のカンジダ属の感染により発症します。かゆみ、おりもの(酒粕状、粥状)が増えるのが主な症状で、時には灼熱感や痛み、性交痛などがあります。原因として抗菌薬の内服、糖尿病の合併、妊娠などが考えられます。

【検査】
サブローブドウ糖寒天培地や水野・高田培地、CA-TG培地などの簡易培地を使用します。

【治療】
抗真菌外用薬や膣錠を使用します。また、通気性の良い下着の着用、刺激性石鹸の使用をさけるなどの注意も必要です。

膣トリコモナス症

鞭毛を有する膣トリコモナス原虫による感染症で性行為によって感染することが多いといわれております。多量の泡状で悪臭の強い黄緑色の膿性のおりものとそれに伴う外陰の掻痒感です。

【検査】
膣トリコモナス培地による培養など

【治療】
抗菌薬の内服や膣錠を使用します。

クラミジア

クラミジアが性行為により感染したもので、女性では子宮頸管炎や骨盤内感染症をおこします。
また男性は尿道炎や精巣上体炎をおこします。

【検査】
子宮頸部擦過細胞から菌体を検出(拡散増幅法など)・特異抗体検査

【治療】
抗菌薬を内服します。

尖圭コンジローマ

ヒト乳頭腫ウイルスの6型または11型の感染によって発症します。イボの原因ウイルスで尖圭コンジローマは性器イボともいわれています。性器の粘膜の微少な傷を通って表皮の基底層の細胞に感染して、この細胞が分化する過程で細胞増殖をもたらします。さらに分化がすすむとウイルス粒子を形成して上皮の剥離とともにウイルス粒子が排泄されます。性交すると60~70%に発症します。その潜伏期間は平均3か月といわれています。

【検査】
病理組織学的診断・HPV-DNAの検出(hybrid capture法、PCR法)

【治療】
免疫調整外用薬(5%イミキモドクリーム)の塗布、電気焼灼、炭酸ガスレーザー蒸散、液体窒素による凍結療法、外科的切除(妊婦には用いられます)。外科的治療では3か月で約30%が再発します。5%イミキモドクリームでも3か月で約10%が再発します。

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルス1型、2型の感染によって発症するウイルス性感染症です。人に感染すると知覚神経節に潜伏感染します。しばしば再活性化されて水泡や潰瘍をつくります。必ずしも発症することはなく無症状でウイルスを排泄することも多いです。潜伏感染しているウイルスは自分の免疫力や抗ウイルス薬によって排除することはできません。生涯にわたって感染源になります。

【検査】
病原診断(単純ヘルペスウイルスの検出)

【治療】
抗単純ヘルペスウイルス薬のよってウイルスの増殖を抑えます。

淋菌感染症

淋菌による細菌感染症です。女性では子宮頸感炎、尿道炎をおこします。
不妊症や異所性妊娠の原因になります。
男性では尿道炎をおこして排尿痛と外尿道口からの排膿をみとめます。

【検査】
Gram染色標本の検鏡、分離培養法、核酸増幅法など

【治療】
注射薬や内服薬があります。

付属器炎

子宮頸部に常在する好気性、嫌気性の種々の細菌、クラミジアによって卵管や卵巣に感染をおこします。発熱や下腹痛を認めることが多く、抗菌薬等によって治療をおこないます。後遺症として不妊症や異所性妊娠の可能性が高くなります。

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