ERA(エラ)、EMMA(エマ)、ALICE(アリス)について

〇良好な受精卵を移植しても妊娠しない、
〇受精卵の個数が少ないため胚移植(受精卵を子宮内に戻すこと)する前にあらかじめ検査したい、

〇初めての胚移植の前に念のため検査しておきたい、

下記の検査のご案内をさせていただいております。 

 

①  ERA(Endometrial    Receptivity    Analysis):エラと言います

 子宮内膜着床能検査

 子宮内膜(ベッドになる場所)には着床(受精卵が子宮内に接着すること)に適した期間(着床の窓)があります。

 この期間は個人によって異なるため、この検査で特定することで最適なタイミングで胚移植をすることを目的とします。

 【対象者】良好な胚移植をしても妊娠に至らないかた  胚移植をする時期をあらかじめ調べたいかた

 【検査費用】13万円税 ※別途薬剤代(自費)がかかります。

       検査しても結果がでないときは再検査になりますが、追加費用はかかりません。

 【治療法】胚移植(受精卵を戻す日)を前後にずらす

   例)胚盤胞(胚盤胞)は、受精して 5日目になる受精卵なので 5日目に胚移植するのが標準的は時期になりますが、

     検査の結果によって 4日目あるいは、6日目に胚移植することになります。

 

②  EMMA(Endometrial    Microbiome    Metagenomic    Analysis):エマと言います

 子宮内マイクロバイオーム検査

 子宮内膜の子宮内膜の乳酸菌の割合を調べます。

 つまり着床にとって良い菌がどのくらい子宮内にあるかをみる検査です。

 乳酸菌は着床や妊娠率に大きく関わりますので子宮内環境を改善する(乳酸菌の割合を上げる)ことにより

 着床・妊娠率が向上します。

 【対象者】着床しやすいように子宮内環境を整えておきたいかた

 【検査費用】7万円税(ALICEの検査も含まれます)

  ※別途薬剤代(自費)がかかります検査しても結果がでないときは再検査になりますが、追加費用はかかりません。

 【治療法】当院では乳酸菌のサプリメント1日1錠(寝る前)を内服します(費用は4500円税)。

      検査結果の説明のときに処方いたしますので内服をスタートしてください。

 

③  ALICE(Analysis    of    Infectious    Chronic    Endometritis):アリスと言います

 慢性子宮内膜炎(子宮内の細菌が子宮内に炎症をおこす)を起こす原因となる細菌を調べます。

 つまり着床にとって悪い菌が子宮内にどのくらいあるかを調べる検査です。これは不妊症・不育症(流産を繰り返す)の

 原因の一つになります。不妊症患者の約 30%が罹患しています。

 不育症のかたや受精卵を戻しても着床しないかたでは約60%が罹患しています。

 【対象者】受精卵が着床しやすいよう子宮内膜の細菌の状態を調べて整えておきたいかた

      反復して受精卵が着床しないかた

      早期の流産をしたかた

 【検査費用】 7万円税(ALICE だけを検査する場合)

  ※別途薬剤代(自費)がかかります。検査しても結果がでないときは再検査になりますが、追加費用はかかりません。

 【治療法】抗菌薬の服薬をします(自費)

 

〇検査希望する場合

月経の2~4日目にお越しください。検査のスケジュール表をお渡しいたします。女性ホルモン剤を使用しながら検査をするためスケジュール表をお渡しいたします。

検査日が、大型連休、ゴールデンウィーク、お盆、お正月などに重なる場合は検査準備のスタートは翌月の月経の 2~4日目午前中からになります。あらかじめご了承ください。

この検査を希望する時は、検査の準備スタート時から検査日までは避妊をしてください。また常用しているサプリメントがあればいったん、中止してください。

 

〇受診したときの検査内容    

 来院時間は、実際に胚移植をする時間を考慮して午前中に来院することをお願いしております。

 女性ホルモンの採血(自費)のあと、経膣超音波で卵巣と子宮の状態を確認いたします。

 女性ホルモン採血の値や卵巣・子宮の状態によっては検査のスタートができない場合がございます。

 女性ホルモンの採血は、午前10時までに必ずおこしください。

 来院時間が遅れた場合は女性ホルモン採血ができませんので予めご了承ください。

 女性ホルモンの採血の結果は約1時間かかります。待合室でお待ちになるか、途中外出しても構いません。

 その際は受付に外出する旨をお伝えください。また外出から戻られましたら受付にその旨をお伝えください。

 女性ホルモンの採血代:6500円税~、経膣超音波代:4000円税、再診察料:1000円税、お薬代がかかります。

 お薬は次のようになります。※検査および治療費はすべて自費、外税になります。

 

検査の準備スタート(月経2~4日目)から検査当日までの約3週間は、エストラーナテープ(女性ホルモンの貼付剤を2日毎に貼り換えます。1 回に3~4枚貼付します、300円税/枚)を使用します。

エストラーナテープ(女性ホルモンの貼付剤)の反応が悪い場合は、お薬の量を増やす、他剤を追加する、いったんリセットして来月の月経2~4日目から検査の準備をやり直すことがあります。またホルモン採血の結果によっては、検査ができないことがあります。

検査をする日が決定したらルティナス(膣座薬)を開始する日をお伝えいたします。6日間ルティナス(子宮内環境を整えるお薬、1日 3回、7時・15時・23時に膣内に各1個錠剤を入れます、1個800円税です。)を使用します。

ご不明な点は看護師・院長までお尋ねください。

お薬が体に合わない場合は、お薬の変更をいたします。その際は看護師・医師までおっしゃってください。また、すでに処方されたお薬の返却、返金はできません。あらかじめご了承ください。

〇受診をする回数

 月経中、検査をする数日前、検査の日、計 3回になります。

 女性ホルモン値と子宮・卵巣の状態によっては受診する回数が増えるこ とがあります。

 診察のあと、看護師よりお薬の説明をいたします。忘れずにお薬を院内でお薬を受け取ってからお帰りください。

〇検査の内容

 子宮内に柔らかい細い管を入れて子宮内の細胞を採取します。

 多少の痛み(月経痛に似た痛み)がありますが、麻酔を使用するほどのものではありません。

 内診台に上がってから3分くらいで終了です。まれに検査に時間を要するかたがおります。

 痛みが心配の方は鎮痛剤(自費ボルタレン錠 300円税/個)を処方いたします。

 検査の当日はシャワー浴だけにしてください。

 検査のあと、貼り薬(薬品名:エストラーナ テープ0.72㎎)と膣座薬(薬品名:ルティナス)はやめてください。

 残りのお薬は次回 の胚移植(受精卵を子宮内に戻すこと)の時に使用しますので保管しておいてください。

 また、検査してから2日くらいで月経がきますが心配はありません。

 もし、出血やおなかの痛みが、増悪するようであれ受付時間内にクリニックまでお電話をしてください。

 TEL047-322-7755

〇検査日の料金について

 検査をした当日に精算(エラだけ13万円+税、エマだけ7万円+税、アリスだけ7万円+税)

 になります。ただし、エマ+アリスの場合は7万円税になります。再診料1000円税が別途かかります。

 これら3つの検査は1回で検査ができます。

〇検査結果は、検査をしてから3週間ほどで報告書をお渡しいたします。

〇ご不明な点は直接、院長までご相談ください。

何か心配なことが
ありましたら、
一人で悩まずに
ご相談ください。

何か心配なことがありましたら、一人で悩まずにご相談ください。何か心配なことがありましたら、一人で悩まずにご相談ください。
047-322-7755 9:30-13:00/16:00-19:00 土曜は午前中のみ 休診:水曜・日曜・祝日
bottom_spimg02.png